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Serenachan’s blog

音楽ジャンキー 

二人セゾン・私なりの解釈 

もっぱら乃木坂派な私ですが、「二人セゾン」聴いて、撃ち抜かれてしまいました。

もちろんサイレントマジョリティーからチェックはしてました。今の「権力」(学校や教師、国とか政治機関など、大きな力を持つ者)に反抗する曲で、少し前になりますが学生団体であるSEALDsなんかをほうふつとさせる歌詞になっていて、時代を反映した、多くの人に刺さる曲だなあと思ってはいました。そのイメージを壊さずに、「世界には愛しかない」を発表していた。

でも今回の「二人セゾン」は、恋愛を通した「少女の成長物語」になっている。

「セゾン」という「常に移り変わるもの」を人の心となぞらえている。主人公の恋した相手が、「自分だけのいる閉じた世界」から、「外の世界」に主人公を連れ出すという、秋元康に代表される恋愛の形式を描いた曲だと思います。(「君の名は希望」に通づるなーと思いました。)しかし、別れを乗り越えて、「切ない月日」、「思い出」を抱きしめて生きていく、というような前向きさが曲調や歌詞、パフォーマンスからにじみ出ている。

たぶん、この主人公は「新しい世界」を見て成長したからこそ、大切な人との別れを決断したんだと思います。まるで、たった五分のPVでショートムービー一本観たかのような感じでした(笑)。この苦くて甘くて、青い恋愛でどのようなストーリーラインを想像するかは、その人の恋愛体験に左右されるのだろうなと思います。

で、そのMVなんですが。明確なストーリーがあるわけじゃないんですが、パフォーマンスやカットから生き生きした感情が伝わってきて、びっくりしました。アイドルらしい、カメラ目線の笑顔を詰め込んだ映像というよりは、メンバーの自然な表情が詰まっていた。バッグを投げたり、飛び跳ねた時のスカートの揺れとか、木漏れ日などできらきらしていて、恋愛したときのわくわく感が嫌でも伝わってくる。「花のない桜を見上げて~」からは、たぶん春夏の楽しかった記憶を邂逅していて、切なさ・感情の強さのボルテージが一気に上がるパート。平手さん、本当にすごいなあと思いました。ダンスで、感情の強い揺らぎを表現している。

ライブ映像も見ごたえがありました。最初観た時はすごく動きが多いな!とびっくりしましたが(笑)。最初の平手さん一人がたたずみ、ほかのメンバーが大きな三角形を作っているシーン、そのあとにその大きな塊がほどけて、ばらばらになった後、Aメロからいろいろなメンバーが順番で出てくる。なんだか、思い出を振り返っている時に、いろいろな出来事が走馬灯のように頭の中を駆け巡っているみたいな感じだなぁと。最後にその思い出たちを背に歩き、振り返ると思い出はほどけてみんな別方向を向いている…。

同じ坂道グループでも、曲に対する演出やパフォーマンスで何を訴え、何を売りたいのか、というのが全く違う。欅坂ってこんなに素敵なグループだったんだなぁと気づかされました。